・湯のしと湯通しの違い
湯のしは、反物を専用の機械(湯のし機)で蒸気を使い、幅を揃えしわを伸ばす加工です。湯通しは、紬などの反物をぬるま湯に浸して糊を落とす加工で、乾燥後に湯のしをします。湯通しが必要な反物は紬などの織物で、江戸小紋や友禅の反物には、湯通しの必要はありません。
・湯のしと筋消しの違いは?
一般的に湯のしとは、反物の状態での加工で、筋消しは仮絵羽物など、仕立てる前にもう一度反物の形に縫い合わせて、折り目を湯のし加工などで伸ばす事を言います。
・湯のしは何回も必要なの?
1.下のし…白生地の段階で模様や小紋の加工前に行う。
2.上のし…様々な加工の最後に行う。
3.仕立て前のし…仕立ての直前に寸法がくるわないように行う。
・手のしはどんな加工
蒸気を使ってしわを伸ばしたり、全体の幅を一定に揃えるのは機会で行う「湯のし」と一緒ですが、「手のし」は機械を使わずに昔ながらの方法で手の力で加工します。主に絞り等には今も「手のし」を行います。
・下絵羽
訪問着など白生地のうちにキモノの形に仮縫いすること。
・上絵羽
加工が済んだ訪問着などを展示用に再度、キモノの形に仮縫いすること。